剣岳

剣岳の測量を行う話。剣岳の正確な地図ができても恐らく役に立つことはない。公費を使ってやる事としてはあまり共感の得られないストーリーではある。しかし、こんなことは公費でないとやれない。

      • -

構成

軍の上層部

マスコミに扇動されて、思いつきで剣岳山頂の制覇を強行させる。命令するだけで自分は何もしないものだから、起こりうるリスクの想定と対策を全くしていないという馬鹿さ加減。現場も知らないし対象に対する知識も全くないから、現場の報告の内容の判断が正確にできない。権力だけは強い。

中間の管理職

現場を分かっているものの、権力には逆らえず、間に挟まれて辛い。

現場

上からの圧力を感じつつも、着実に、時には果敢に仕事をこなす。現場リーダーは新人に失敗を経験させつつ育てる。

ライバル

金持ちで多少鼻にかけたところはあるが、気持のいい奴等。

      • -

サラリーマンの職場のステレオタイプというやつでしょう。もしくは、国そのものといったところでしょうか。 馬鹿は気にせずに、自分の仕事に意義を見出していい仕事をしましょうよという主張のようです。

アメリカ映画のように、スカッとするような展開はなく、派手さもない。実に日本的な映画でした。