白川郷茅刈りボランティア 2日目

同室の人の鼾で眠れなかった… 香港に行った時の〒(仮名)さんと言い、いつぞやの泊りがけの研修のW(仮名)さんと言い、他人と宿泊すると、鼾で眠れない運命なのかもしれない。次からは耳栓を持参しよう。途中で多少寝たらしいが、寝てる間も鼾で眠れない夢を見ていた。
6時半頃起床。朝食は7時から。昨日の晩餐とは打って変わって普通のホテルの朝食バイキング。
大雨の中8時から作業開始。先ずは地元の人が刈った茅場を見学。カヤという植物があるとばかり思っていたら、正体はススキとヒメチガヤのどちらかだそうだ。見学したのはヒメチガヤの茅場。ススキで葺いた屋根の耐久年数は30年程度で、ヒメチガヤで葺いた屋根の耐久年数は60年程度。ススキは茎が太いので雨漏りしやすく、ヒメチガヤは細いので雨漏りしにくいそうだ。しかしながら、ススキの方が背が高くなるので、陽光の奪い合いで負けてススキに浸食される。ヒメチガヤの茅場は維持が大変だということ。

送信者 2009-10-26〜27 白川郷茅刈りボランティア
で、今日刈るのは、数年放置してススキだらけになった茅場。午前中は雨の中 3時間程刈った。片手用の鎌で刈るというなんとも原始的な刈り方だが、地面がぼこぼこなので、機械いは入りそうにない。ススキは脇に抱え込む様にして鎌を両手で持って刈ると殆ど力もかけずに楽に刈れる。時間の経過が案外早くて疲れた感じはしなかった。

昼飯はおにぎり弁当と、回を追うごとに食事が貧弱になる(笑)

午後からは晴れて、ススキも乾いてきたのでずいぶん切りやすくなった。逆に葉の摩擦力が大きくなって、皮膚が切れやすくなった…。午前中は両手を使って刈っていたが、ススキを引っ張りながら鎌は体の外側にスライドさせるように引くと更に楽で、片手でも十分だった。

ススキは刈った後、ひと抱え程度の束になったら藁の紐で縛って束ねる。それを3つ合わせて立てて干す。刈るのよりも、束ねて立てる方が重労働だった。

14時過ぎまで刈って、マイクロバスで高速をだーっと走って戻る。運転手のおっちゃんも実はボランティアで、われわれの活動+往復の運転と重労働なのであった。