世界の価値

視覚がなければ、造形に価値を見い出せない。
嗅覚がなければ、香りに価値を見い出せない。
聴覚がなければ、音に価値を見い出せない。
同様、何かがない故か、この世界の価値が見い出せない。理想とする世界がなければ、今の世界がどんな世界であろうと無価値だ。負の価値もない。世界も己も漫然とただ存在するに過ぎない。
理想とする世界像を持てないのは人が生きるだけなら難しくない世界(少なくとも日本)の中に居るからではあるだろう。